蹴られた背中の衝撃とか、気持ちが辛い時になる心臓がキューッと萎むように痛むこと、
明日が来ちゃった時の絶望とか、久しく味わってないと忘れちゃいそうになる。
ちゃんと意識して覚えとかないと、どんどん歳をとって思いやりや優しさを失ってしまう気がするし、実際に配慮や思慮をゴミ箱に捨てた人達はいっぱいいる。捨てたことにも気づかずに。
自分はできてる、じゃなくて、自分はできてるかと常に自問していかなければいけない。
でないと知らないうちにその大事なものを捨ててしまう。気がする。知らんけど。
大切なものは目に見えないんだよ
と星の王子様も確か言っていたじゃないか。
コロナ禍により酒類の売り上げが上がったという。かくいう僕もその一助となっていた訳だが。１杯目は大概キリンの淡麗グリーンラベル、続く二杯目は宝焼酎の焼酎ハイボール（大体ドライかシークァーサー）か、コカコーラ社の檸檬堂（定番レモン）。
週末になると身体がアルコールを求めるのか、お酒を飲みたくなってついついこのキンキンに冷えた缶達に手が伸びてしまうのであった。
この動画を観るまでは。
お酒はご褒美だ。
お酒は、この世知辛い世の中を20年耐え抜いた者だけがご褒美として飲むことを許された聖水なのだ。お酒を美味しく飲めるようになって、未成年が飲んではいけない法律をそう解釈することにしていた。粋な解釈だと思って友人に吹聴していた。
この動画を観るまでは。
お酒はアンプ。面白いことも嫌なことも増幅される。
言われてみれば、お酒飲んで良いことって僕にはそんなに無いかもしれない。
完全にやめたわけじゃ無いけど、お酒を飲みたくなることが減った。
元々尊敬している人に影響されやすいきらいはあるが、久々に誰かの言動で自分の習慣が変わった。
