そんな映画がありましたね。たしか、妻と観に行きました。
映像が綺麗で、ラッドウィンプスのミュージックビデオみたいな映画だなーと思った記憶があります。
その数日後、友達夫婦とご飯を食べに行った際にこの映画の話になって、とてもつまらなくて失笑しながら観ていたと言っていたのがとても印象的でした。なんとも陳腐でくだらなかったそう。特別面白くも無かったけど、失笑する程でも無かった僕は自分の感受性が鈍いように感じて少し落ち込んだのを覚えています。
君、だれ?
これは映画「花とアリス」に出てくる印象的なセリフです。
気を失った宮本君に記憶喪失になったと信じ込ませて恋人のフリをする花と、花の親友で宮本君がどんどん惹かれていくアリス。
大好きな映画でDVDも持っているほどですが、正直宮本君が最後アリスじゃなくて花を選ぶ理由が全くわからない。
でも、大好きな映画です。
3年前に転職して数ヶ月働いた会社がこの映画のロケ地の近くだった時はとても感動しました。数ヶ月で辞めてしまったんですがね。
さて、本題。
明後日、子が生まれる予定です。帝王切開。第2子。
頼むから無事にいってくれ。何事もなく。今はそんな気分です。
お腹の中を入れればもう4人ですが、3人川の字で寝るのは実質今夜が最後です。
感慨深いですね。
一人っ子だった子が長男、お兄ちゃんになります。不思議な気持ちです。
末っ子は最初から末っ子だけど(先天的末っ子)兄、姉は子供が生まれたら兄、姉になります(後天的兄姉)。
僕がこうやって呑気に感慨に耽っている間、妻は命懸けで出産をするのです。後ろめたい気持ちにもなりますが、今の気持ちをなるべく正直に記録に留めておきたいので書いてます。妻は昨日から少しお腹が張るそうです。今は寝ています。たぶん。
僕は子が生まれて少し明るくなった気がします。我が子は目に入れたらきっと痛いでしょうが、視界に入る子はいつどんな時でも僕に安らぎを与えてくれます。1歳半で既に一生分の親孝行を終えています。初任給は自分の為に使ってくれ。
なんで子供を産むのか。
わかりません。というか出産、育児は酔狂だと思います。金はかかる、趣味の時間は減る、友達と遊ぶことも少なくなる、そもそも疲れる、子連れで入りやすい飲食店は少ない、ベビーカーだとエスカレーターと階段が使えない、レコードやメガネを壊される、などなど。極め付けは子供が幸せに人生を歩むという保証がないこと。改めて、出産、育児は酔狂だと思います。反出生主義。川上未映子さんの夏物語も読んだりしました。
それでも、1年半前に子供が生まれ、もうすぐ2人目が生まれる予定です。彼らが不可抗力による辛い人生を過ごしたとき、僕はどうやって償えばいいんでしょうか。考えるだけでゾッとします。
もう、よくわかりませんが会いたかったとしか言いようがありません。友達を遊びに誘うような、恋人をデートに誘うようなものの延長線上にあります。
事故を起こすリスクを冒して車を運転する。
別れる可能性があるのに恋人を作る。
動物自身の許可なしにペットを飼う。
目先の享楽に赴いて背後のリスクを棚上げしているのです。僕の場合はですが。
兎にも角にも、可能な限り最大級の経済的、心理的サポートをしていきたいです。
さて、本題の本題。
2日後に生まれる、君の名前が決まっておりません。
候補は色々とあるのですが、どれも決め手に欠けます。
佑、を入れた名前。
文、を入れた名前。
はっぴいえんどのあの人と同じ名前。
夏を意識した名前。
木曜日に生まれるから、木にちなんだ名前。
第一子と並べた時のバランス。
さあ、何になるのでしょうか。
なんにせよ、気に入ってくれると大変嬉しいのですが。