12月27日令和3年師走の家族日記。

気づけばもう1歳も過ぎた。

すくすく育っている。すくすくでおなじみのタケノコも目を瞠るのではないだろうか。

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仕事から帰ってくると片手上げておかえりの合図してくるの堪らんし、
蓋付きコップを寝ている僕の顔にぶつけてフタ開けせようとしてくるの堪らんし、
寝るとき頭を何処かしら身体に接地してくるの堪らんし、
お風呂の時、蛇口から出るお湯を掴もうとしてる姿堪らんし、

性欲を伴わないかわいいは健康的で無敵だなと思った。

育てれば育てるほどオジさんに近づくのにかわいい。

行き着く先はオジサンなのにかわいい。

おやじっちにしか育たないたまごっちもまた一興なのかもしれない。

 

ただ先週、一家壊滅の危機があった。

今月から通い始めた保育園から子が風邪をもらってきた。妻も僕もそのの風邪菌が腸内に入ったと思われ、めちゃめちゃ体調を崩した。実家もすぐに頼れる距離でもない。

月曜日、寝込んで動けずにいる妻に「なんかあったら、救急車を呼んでね、」と言い残して会社に向かった。最低な父親だな、と思った。同じく這う這うの体だった僕も溜まらずお昼、その日の朝に無理矢理詰め込んだローソンの菓子パンをすべて吐瀉し、車の後部座席でのたうち廻っていた。最悪な1日だな、と思った。

とりあえず僕の方はその日が体調不良のピークで快方に向かったが、妻が1週間程度戦線離脱となった。出社するのが後ろめたい日が続いた。死中に活を求めるではないが、お風呂を脱衣からパジャマに着替えるまで1人でできるようになった。任せっきりだった子の食事支度をレトルト中心ではあるが、こちらも準備できるようになった。

ようやく先の土日に少しずつではあるが妻の体調も良くなり、子も鼻垂らして咳き込むことが少なくなった。

なんと大変な上京核家族。沈没待ったなしじゃあないか。

 

無慈悲な行いをしながら、無力感と罪悪感を背負い、台風が過ぎ去るのを待つようにして何とか持ち堪えたのであった。